開業準備 / 更新 2026-08-28

訪問介護の開設主体・法人・資金調達

指定を受ける法人、事業所、サービスを分けて設計し、自己資金・出資・借入・未承認の支援候補を区別します。

この記事で決めること

法人と事業単位を決め、未承認資金を分けて計画するための考え方と確認順を整理します。

読み終えたら、開設主体と確定資金・未確定資金を分けた調達計画を作成できる状態を目指します。

法人形態を比較するときの確認表

形態ごとに有利不利を決める表ではなく、事業を始める前に確認する論点を並べた表です。個人・法人で届出の起点が異なり、合同会社・株式会社・NPO法人では定款、構成員、資金の扱いも異なります。

開設主体を決める前の確認点
形態意思決定・運営の確認点資金調達の入口税務の確認起点
個人事業主個人の事業として開始し、開業届などの手続と事業主が負う判断を確認する自己資金と個人としての借入候補を、実行時期ごとに分ける個人事業の届出と所得税の申告を確認する
合同会社出資者全員が有限責任社員であることを前提に、社員間の定款・業務執行の決め方を確認する社員の出資と借入候補を、確定・未確定に分ける法人設立届出と法人税の申告を確認する
株式会社発起人、定款、出資の履行、機関の設置、設立登記の手順を確認する設立時に出資される財産と借入候補を、実行時期ごとに分ける法人設立届出と法人税の申告を確認する
NPO法人構成員への収益分配を目的としない法人であることを踏まえ、定款・所轄庁手続を確認する構成員への収益分配を目的としないことを踏まえ、資金の扱いは定款・法令で確認する収益事業に当たるかを確認し、必要な法人税申告を判断する

資金計画へ戻す

借入候補には業種を問わず利用できる日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金があります。融資限度額は7,200万円で、設備資金は返済20年以内・運転資金は返済10年以内、いずれも据置期間は5年以内です。女性、35歳未満または55歳以上の方、認定特定創業支援等事業の証明書を取得した方など、公式ページに列挙された要件に当てはまる資金は特別利率の対象となります。該当の有無、適用利率、据置の可否は申込時点の公式案内と最寄り支店で確認します。

自治体独自の創業支援補助金の有無と要件は開業予定地の自治体窓口で個別に確認し、借入は使途、実行時期、返済開始、返済額を月次資金へ反映します。

申請中の融資や補助を確定入金として扱いません。保守シナリオは自己資金と確定資金だけでも開始条件を満たすか確認します。税負担、許認可、出資・寄付の可否をこの表だけで決めず、予定する事業内容と地域の指定要件を専門家・指定権者に確認します。

実行チェックリスト

次の順に確認します。未確認の項目は推測で埋めず、担当と確認期限を残してください。

  1. 指定を受ける法人と事業所を分ける
  2. 自己資金・出資・借入候補を区別する
  3. 資金の実行時期と返済開始を月次表へ入れる
  4. 未承認資金を除いた開始条件を確認する

事業計画ツールで確かめる

記事で整理した前提を事業計画ツールへ入力し、基準ケースだけでなく保守ケースの結果も確認します。制度上の適否や請求額を自動判定するものではありません。

事業計画ツールを開く →

一次資料

制度の確認に使用した公的一次資料です。個別地域の運用は指定権者で確認してください。

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