事業計画 / 更新 2026-10-10

訪問介護の基本報酬の早見表(区分別の1回の報酬額と月の訪問回数別の月間売上)

訪問介護の基本報酬は、告示の単位数表の単位数に、事業所の所在地で決まる1単位の単価を掛けて金額にします。この記事は、サービス区分・所要時間別の1回の報酬額と、月の訪問回数が20・50・100・200回のときの月間売上を、1級地とその他の地域に分けた表にしました。加算と減算は含めていません。

この記事で決めること

訪問介護の基本報酬の単位数を、1級地とその他地域の1単位の単価で金額にして、サービス区分・所要時間別の1回の報酬額と、月の訪問回数別の月間売上を表で引けるようにするための考え方と確認順を整理します。

読み終えたら、月間売上の早見メモ(サービス区分・月の訪問回数・事業所の級地・基本報酬の月合計)を作成できる状態を目指します。

表の前提と計算式

表の金額は、単位数×月の訪問回数×1単位の単価で求め、月の合計で1円未満を切り捨てています。単位数は厚生労働省の算定基準の告示の単位数表、1単位の単価は1級地が11.40円、その他の地域が10円です。確認日は2026年10月10日です。

算定の順番と端数の考え方は、訪問介護の介護報酬の算定構造(単位数×地域区分単価・端数処理)で整理しています。この記事の表は基本報酬だけで、加算と減算は含めていません。

1回の報酬額の列は、1回分だけを同じ式で切り捨てた参考値です。月の合計は、1回の金額を回数倍した値と1円単位で異なることがあるため、月間売上の表の値を使ってください。

区分・所要時間別の1回の報酬額

身体介護が中心の場合は、所要時間が20分未満で163単位、20分以上30分未満で244単位、30分以上1時間未満で387単位です。1時間以上は567単位に、1時間から30分増すごとに82単位を加算した単位数で、この表では1時間ちょうどの567単位を載せています。

生活援助が中心の場合は、20分以上45分未満で179単位、45分以上で220単位です。通院等のための乗車又は降車の介助が中心の場合は97単位です。

訪問介護の基本報酬の単位数と1回の報酬額(加算・減算なし、2026年10月10日確認)
サービス区分・所要時間単位数1級地(11.40円)その他の地域(10円)
身体介護 20分未満1631,858円1,630円
身体介護 20分以上30分未満2442,781円2,440円
身体介護 30分以上1時間未満3874,411円3,870円
身体介護 1時間(1時間ちょうど)5676,463円5,670円
生活援助 20分以上45分未満1792,040円1,790円
生活援助 45分以上2202,508円2,200円
通院等乗降介助971,105円970円

月の訪問回数別の月間売上(1級地)

次の表は、1つの区分だけを月に決まった回数行った場合の、基本報酬の月合計です。複数の区分を組み合わせる場合は、区分ごとの月間売上を足します。

1級地(1単位11.40円)の基本報酬の月間売上(加算・減算なし、月の合計で1円未満切り捨て)
サービス区分・所要時間月20回月50回月100回月200回
身体介護 20分未満37,164円92,910円185,820円371,640円
身体介護 20分以上30分未満55,632円139,080円278,160円556,320円
身体介護 30分以上1時間未満88,236円220,590円441,180円882,360円
身体介護 1時間(1時間ちょうど)129,276円323,190円646,380円1,292,760円
生活援助 20分以上45分未満40,812円102,030円204,060円408,120円
生活援助 45分以上50,160円125,400円250,800円501,600円
通院等乗降介助22,116円55,290円110,580円221,160円

月の訪問回数別の月間売上(その他の地域)

その他の地域は1単位が10円のため、単位数に回数を掛けた値の10倍が金額になります。2級地から7級地の単価は、訪問介護の売上構造と報酬計算の級地ごとの単価の一覧で確認できます。

その他の地域(1単位10円)の基本報酬の月間売上(加算・減算なし)
サービス区分・所要時間月20回月50回月100回月200回
身体介護 20分未満32,600円81,500円163,000円326,000円
身体介護 20分以上30分未満48,800円122,000円244,000円488,000円
身体介護 30分以上1時間未満77,400円193,500円387,000円774,000円
身体介護 1時間(1時間ちょうど)113,400円283,500円567,000円1,134,000円
生活援助 20分以上45分未満35,800円89,500円179,000円358,000円
生活援助 45分以上44,000円110,000円220,000円440,000円
通院等乗降介助19,400円48,500円97,000円194,000円

表の使い方と、表に入っていないもの

区分を組み合わせる例です。1級地で、身体介護の30分以上1時間未満を月60回、生活援助の20分以上45分未満を月40回行うと仮定すると、単位数は387×60+179×40で30,380単位、金額は30,380×11.40円で346,332円です。この例は計算の手順を示す仮定で、実際の利用者数や訪問回数を示すものではありません。

表に入っていないものは3つあります。同一建物の減算や特定事業所加算などの加算・減算は、同一建物減算(サ高住・有料老人ホーム併設と90%判定)などの各記事で確認できます。残る2つは、2級地から7級地の単価と、1時間を超える身体介護の30分ごとの加算です。

この表は、算定した費用の額の計算です。国保連からの入金までの流れは訪問介護の国保連請求・入金・返戻の月次サイクルで、損益の分かれ目を訪問件数で見る方法は訪問介護の損益分岐点(訪問件数)の計算式とシミュレーター前提で確認できます。

自社の入力で試算するときは、事業計画シミュレーターで同じ区分と回数を入れると、表の値と見比べられます。表の金額は売上や利益を保証するものではなく、指定の可否や算定の可否は指定権者への確認が必要です。

実行チェックリスト

次の順に確認します。未確認の項目は推測で埋めず、担当と確認期限を残してください。

  1. 開業予定地の1単位の単価の級地を地域区分の記事で確かめ、早見表の列の近い方を選ぶ
  2. 計画する利用者のサービス区分ごとに、月の訪問回数を表の20・50・100・200回から近い行へ当てはめる
  3. 区分ごとの月間売上を足して、基本報酬だけの月合計を出し、加算・減算は別の行に分けて書く
  4. 事業計画シミュレーターに同じ区分と回数を入力して、表の合計とのずれの理由を確かめる

一次資料

制度の確認に使用した公的一次資料です。個別地域の運用は指定権者で確認してください。

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