運営 / 更新 2026-10-18

訪問介護の公費の法別番号一覧と請求欄の見方(12・25・81ほか)

訪問介護の請求で出会う公費には、法別番号が付いています。大阪府国民健康保険団体連合会(国保連)の請求書の記載例では、生活保護が12、中国残留邦人等が25、被爆者助成が81などと並びます。生活保護の単独請求(被保険者番号がHで始まる人)は公費の欄だけ、介護保険との併用は公費と保険の両方の欄に書く点が、請求の見方の分かれ目です(各制度の中身は個別の記事で扱います)。

事務机に置かれたノートパソコンと書類・手帳の写真

公費の法別番号の早見表

大阪府国保連が公開している介護給付費請求書(様式第一)の記載例には、「公費請求」の欄に公費の法別番号が並んでいます。訪問介護の利用者に当たりやすい順に、記載例の一覧を表にしました。

表の行の対応は、帳票の配置から読み取っています。同じ番号の意味や、一覧にない番号は、事業所が請求する国保連の手引きで確かめてください。

請求書の記載例にある公費の法別番号(大阪府国保連の資料)
法別番号記載例の名称詳しい記事
12生活保護(生保)生活保護受給者(介護扶助)の記事
25中国残留邦人等中国残留邦人等の介護支援給付の記事
81被爆者助成被爆者の公費請求の記事
19原爆・一般この記事の範囲外
10感染症(37条の2)この記事の範囲外
21障自・通院医療この記事の範囲外
15障自・更生医療この記事の範囲外
54難病法この記事の範囲外
51特定疾患等治療研究この記事の範囲外
86被爆体験者この記事の範囲外
87有機ヒ素・緊急措置この記事の範囲外
88水俣病総合対策(メチル水銀)この記事の範囲外
66石綿・救済措置この記事の範囲外
58障害者・支援措置(全額免除)この記事の範囲外

この記事で決めること

利用者の公費の種類が分からず請求で迷う事業者が、法別番号の一覧と併用時の請求欄の見方を1ページで把握し、個別の記事へ進むための考え方と確認順を整理します。

読み終えたら、利用者別の公費確認表(利用者名、公費の種類、法別番号、公費単独か介護保険との併用か、確認した書類と確認日)を作成できる状態を目指します。

生活保護の単独請求と、介護保険との併用で請求欄が変わる

大阪府国保連の留意事項は、公費請求欄には、保険請求の明細書のうち公費の請求に関わるものを「公費の法別」ごとに記入すると書いています。

生活保護の単独請求は、被保険者番号の頭にHが付く第2号被保険者の場合です。この資料は、生活保護が全額を負担して保険請求がないため、公費請求の欄だけを記入すると説明しています。

介護保険と公費を併用する被保険者は、公費と保険の両方で費用が発生するため、公費請求と保険請求の両方の欄に記入します。記載例では、生活保護の単独以外の場合として、この扱いが示されています。

生活保護の介護券と請求実務は「生活保護受給者(介護扶助)への訪問介護提供と請求実務の違い」に分けて書いています。

中国残留邦人等の25と、被爆者の81

中国残留邦人等の支援給付は、支援法第14条第4項により、特別の定めがあるほか生活保護法の規定の例によります。介護支援給付の指定のみなしや介護券は「中国残留邦人等の介護支援給付と訪問介護事業所:みなし指定・介護券・本人支払額」にあります。

被爆者の福祉系サービスの助成は、公費負担の法別番号が81です。手帳の公費負担者番号の冒頭を読み替える都県もあり、読み替えの方法は「被爆者健康手帳を持つ利用者の訪問介護:公費請求の法別番号81と低所得の条件」にまとめています。

実際にどの番号で請求するかは、利用者が持つ書類(介護券、手帳など)と、保険者・自治体の案内で決まります。

利用者の公費に気づき、請求につなぐ手順

契約のときに、介護保険被保険者証のほかに、公費に関わる書類(介護券、被爆者健康手帳など)がないかを利用者または家族に尋ねます。公費があると、毎月の請求で保険請求のほかに公費請求の入力が必要になります。

請求前には、請求ソフトに入力した法別番号と受給者番号が、手元の書類と合っているかを照らします。請求から入金、返戻までの月次の流れは「訪問介護の国保連請求・入金・返戻の月次サイクル」で整理しています。

公費が付いたときの自己負担の見方は「訪問介護の区分支給限度基準額(単位数・円換算・自己負担)」とあわせて確認すると、利用者への説明がそろいます。

この記事で確認していないこと

確認したのは、大阪府国保連が公開している請求書の留意事項と記載例の1つの資料です(2026-10-18に確認)。この資料は令和元年12月分の記載例を含み、現在の全国の一覧と同じとは限りません。

各公費の対象者、助成の条件、自己負担の扱いは、この記事では決めていません。個別の利用者の公費の種類と請求の入力は、請求先の国保連合会の手引きと、保険者・自治体の担当課で確かめてください。

実行チェックリスト

次の順に確認します。未確認の項目は推測で埋めず、担当と確認期限を残してください。

  1. 利用者ごとに、介護保険被保険者証のほかに生活保護の介護券、被爆者健康手帳、中国残留邦人等の書類など、公費に関わる書類があるかを契約時に尋ね、確認表に書く
  2. 公費がある利用者は、この記事の早見表で法別番号を確かめ、生活保護で被保険者番号がHで始まる場合は公費単独、それ以外は介護保険との併用として区別して記録する
  3. 毎月の請求の前に、請求ソフトに入力した公費の法別番号と公費受給者番号を、確認表と介護券などの書類に照らして一致を確かめる
  4. 一覧にない番号や併用の組み合わせは、事業所が請求する国保連合会の手引きと窓口で確かめ、回答と日付を確認表に残す

一次資料

個別地域の運用は指定権者で確認してください。

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