運営 / 更新 2026-10-29

小規模多機能型居宅介護の運営規程(11項目):登録定員と通い・宿泊の利用定員

小規模多機能型居宅介護の運営規程は、指定地域密着型サービスの基準(平成18年厚生労働省令第34号)の第81条が、事業所ごとに定める11項目を挙げています。訪問介護の8項目に、登録定員と通い・宿泊の利用定員、サービス利用に当たっての留意事項、非常災害対策が加わった並びです。運営推進会議は、この11項目に入っていません。

第81条は、事業所ごとに11項目を定めるよう求めている

第81条は、指定小規模多機能型居宅介護事業者に、事業所ごとに、事業の運営についての重要事項に関する規程を定めておかなければならないと求めています。デジタル庁のe-Gov法令検索で、2026年10月29日に原文を確認しました。条文の見出しは「運営規程」で、一から十一までの項目が並んでいます。

条文は、項目を挙げるだけで、各項目の書き方や様式は示していません。様式や記載例は、指定権者である市町村の案内で確かめてください。

指定地域密着型サービス基準 第81条の運営規程の11項目(原文による)
号項目小規模多機能型居宅介護で目に留まる点
一事業の目的及び運営の方針ほかのサービスと共通の項目
二従業者の職種、員数及び職務の内容ほかのサービスと共通の項目
三営業日及び営業時間訪問介護・通所介護と同じ項目
四指定小規模多機能型居宅介護の登録定員並びに通いサービス及び宿泊サービスの利用定員登録定員、通い、宿泊の3つの数を並べて書く項目
五指定小規模多機能型居宅介護の内容及び利用料その他の費用の額ほかのサービスと共通の項目
六通常の事業の実施地域訪問介護と同じ項目
七サービス利用に当たっての留意事項訪問介護にはなく、通所介護にある項目
八緊急時等における対応方法訪問介護・通所介護と同じ項目
九非常災害対策訪問介護にはなく、通所介護にある項目
十虐待の防止のための措置に関する事項ほかのサービスと共通の項目
十一その他運営に関する重要事項ほかのサービスと共通の項目

この記事で決めること

小規模多機能型居宅介護を始める、または運営している事業者が、運営規程に必ず定める項目と、通い・宿泊の利用定員の書き方、運営推進会議との関係を、基準省令の条文で確かめたい。ための考え方と確認順を整理します。

読み終えたら、小規模多機能型居宅介護の運営規程の点検表(第81条の11項目、登録定員と通い・宿泊の利用定員、実施地域、緊急時、非常災害対策、虐待防止)を作成できる状態を目指します。

第4号は、登録定員と、通い・宿泊それぞれの利用定員を並べて書く

第4号は、登録定員並びに通いサービス及び宿泊サービスの利用定員と書いています。登録定員と、通いサービス・宿泊サービスの利用定員の定義や数え方は第81条には書かれておらず、運営規程には3つの数を並べて書くことになります。通所介護の第4号が「利用定員」だけなのと比べると、小規模多機能型居宅介護はサービスが3つ(通い・訪問・宿泊)の組み合わせで、数を分けて書く形です。

3つの数の上限の決まりは、人員や設備と同じ章の別の条文にあります。上限と指定申請の流れは小規模多機能型居宅介護の指定基準で整理しています。運営規程に書いた数が、その上限の範囲に収まっているかを、条文と見比べてください。

運営推進会議は、運営規程の項目ではない

第81条の11項目に、運営推進会議は入っていません。運営推進会議は、第88条が地域密着型通所介護の第34条を準用して定めています。会議を開くことと、運営規程に書く内容は、別の決まりです。

会議の開催の間隔、構成員、記録の作成と公表、質の評価の公表は、小規模多機能型居宅介護の運営推進会議で条文をもとに整理しています。運営規程の「その他運営に関する重要事項」にどこまで書くかは、条文からは読み取れないため、指定権者に確かめてください。

運営規程は、サービス開始前の説明で概要を使う

第88条の準用の読み替えでは、サービスの提供の開始に際しての説明の条文(第3条の7第1項)の「運営規程」が、第81条に規定する重要事項に関する規程と読み替えられています。利用申込者に交付して説明する文書に、この規程の概要を記す形です。

訪問介護で同じ手続を整理した記事は訪問介護の重要事項説明書にあります。小規模多機能型居宅介護では、運営規程の数や時間が、重要事項説明書の記載と食い違わないようにそろえます。

訪問介護・通所介護の運営規程との違い

訪問介護の運営規程は8項目で、利用定員の項目がありません(訪問介護の運営規程の必須記載事項)。通所介護は11項目で、利用定員と、サービス利用に当たっての留意事項、非常災害対策が入っています(通所介護の運営規程に定める事項)。小規模多機能型居宅介護は通所介護と同じ11項目の数で、第4号の定員の書き方だけが違います。

6つのサービスの項目を1つの表で見比べたい場合は、運営規程に定める事項のサービス別比較表にまとめています。

この記事で確認した範囲と、次に知りたいこと

2026年10月29日に、第81条の原文と、第88条の準用の読み替えを確認しました。確認していないのは、運営規程の様式、変更したときの届出の期限と方法、留意事項通知による細目で、指定権者の案内で決まるためここには書いていません。この記事は、運営規程が条文に適合しているかを判断するものではありません。

次に知りたいことは三つあります。登録定員や人員の基準は小規模多機能型居宅介護の指定基準に、会議の決まりは小規模多機能型居宅介護の運営推進会議に、単位数は小規模多機能型居宅介護費の単位数にまとめています。

実行チェックリスト

次の順に確認します。未確認の項目は推測で埋めず、担当と確認期限を残してください。

  1. 第81条の11項目を縦に並べ、自社の運営規程のどの条に当たるかを横に書き込んで、抜けている項目がないかを確かめる
  2. 登録定員、通いサービスの利用定員、宿泊サービスの利用定員の3つを、指定申請書と運営規程で同じ数にそろえ、上限の決まりは指定基準の記事と条文で照らす
  3. 通常の事業の実施地域、営業日と営業時間、利用料その他の費用の額を、重要事項説明書の記載と見比べる
  4. 緊急時の対応方法、非常災害対策、虐待の防止のための措置が、事業所の実際の手順と合っているかを確かめ、変更があった場合の届出は指定権者の案内で確認する

関連ガイドで計画をつなぐ

隣接する判断をつなぎ、記事単体で計画を止めないためのガイドです。

よくある質問

迷いやすい範囲と確認順を、質問ごとに整理します。

小規模多機能型居宅介護の運営規程には何を定めますか?

指定地域密着型サービスの基準の第81条が11項目を定めています。事業の目的及び運営の方針、従業者の職種・員数及び職務の内容、営業日及び営業時間、登録定員並びに通いサービス及び宿泊サービスの利用定員、サービスの内容及び利用料その他の費用の額、通常の事業の実施地域、サービス利用に当たっての留意事項、緊急時等における対応方法、非常災害対策、虐待の防止のための措置に関する事項、その他運営に関する重要事項です。

運営規程に通いと宿泊の利用定員も書きますか?

第81条の第4号が、登録定員並びに通いサービス及び宿泊サービスの利用定員を挙げています。3つの数の上限の決まりは指定基準の別の条文にあり、「小規模多機能型居宅介護の指定基準」で確認できます。

運営推進会議のことは運営規程に書きますか?

第81条の11項目に、運営推進会議は入っていません。運営推進会議は、第88条が地域密着型通所介護の第34条を準用して定めています。開催の間隔や記録は「小規模多機能型居宅介護の運営推進会議」で確認できます。

一次資料

個別地域の運用は指定権者で確認してください。

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